青空バスケ―2nd―

「……こんな時間に三人揃ってコンビニって、俺らどんだけ仲良しなんだよ」


アキ君の言葉に、三人で顔を見合わせて笑ってしまった。


「ものすごく炭酸が飲みたくなったんだよ」

「俺は部活帰りに夜食でも買おうと思って」

「あたしはチョコが食べたくなって……」

「チョコって、お前……まさかアレを……」

「違うよ!
自分で食べるやつ!」


さすがに夜にコンビニまで来てアレは買わないって……。


「……それより、暁弥」

「何だよ」

「今年は絶対負けねぇからな。
覚悟しとけよ」


大和の言葉にアキ君はフッと小さく笑った。


「……上等だ。
俺が率いるアズイチか、お前が率いる青桜か。
どっちが強いか、はっきりさせようじゃねぇか」

「去年勝ったから今年も勝てる、なんて甘いこと考えんなよ」

「誰が考えるか、バカ。
お前こそ、油断してると痛い目見るからな」

「それはこっちのセリフだっつーの」


二人とも熱くなっちゃって……。


コンビニのお菓子売り場で熱くなる高校生二人って……。

滅多に見れない光景だよね、これ。

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