青空バスケ―2nd―
目指すは
大和side

「東第一、秀華、赤羽……か」


決勝リーグ進出校。

暁弥率いる、東第一。

去年の準決勝で戦った、秀華。

そして赤羽は決勝リーグ初進出の学校。


「二勝はしないとな……。
一勝でもギリギリ行けるかもしれないけど」

「何言ってんだよ、蓮。
目指すは一位通過だろ。
全勝だよ、全勝」


あと三回の試合で……予選が終わる。

そして……俺達の夢が叶うかどうかが決まる。


「なんか……大和、いつにも増して元気じゃね?」

「そんなことないだろ。
普通だよ」


ふぅん……と言いながら、蓮が怪しげな笑みを浮かべてこっちを見た。


「ま、昨日は休みだったからな。
どうせ岬とイチャついてたんだろ」

「なっ………そんなことは……」


……ある。

メチャクチャある。


……完全にキス魔だったよな、俺。


昨日の自分の暴走を少し反省する。

だけど……あれはしょうがなかったんだ。

可愛すぎた栞奈が悪い。
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