青空バスケ―2nd―
それぞれの気持ち
栞奈side

決勝リーグ

初戦、vs赤羽戦の前日。


あたし達は今日もいつも通りに部活を終えていた。


「いよいよっすね!
決勝リーグ!!」


片づけをしながら、花井君が飛び跳ねるように興奮していた。


「翔太、落ち着け」

「だって、鈴山先輩!
先輩だって楽しみでしょ!?」

「楽しみだけど……お前、朝からテンション高すぎ」


花井君は余程楽しみなのか、一日中あの調子。

疲れないのかな……。


「高瀬せんぱーい!!
明日の試合の前に手合わせお願いしまっす!!」


そう言って花井君はボールを抱えながら大和の方へ走っていった。


「マジかよ……。
今から……?」

「すごい元気だね。
花井君」

「元気っつーか、バカっていうか……」

「蓮ちゃんも大変だね。
バスケ馬鹿な部長と元気が有り余ってる後輩を持って」

「本当にな。
自分でもよくここまで来たなって思うし」


蓮ちゃんは苦笑いしながらそう言った。

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