青空バスケ―2nd―

「だからお前……ここに……」


俺がそう言うと……暁弥はゆっくり頷いた。


「……これが本当に最後の戦いだ。
俺と……大和の」

「最後って……」

「……大和、ちょっと話せるか?」


それは……ここでは話せないってことだよな。


でも、まだ部員達が……

俺は開けっぱなしの扉からロッカールームの中にいる部員達を見た。

すると……中にいた蓮が俺の目を見てゆっくり頷いた。


……ここは任せるよ、お前に。


「栞奈、監督が来たらすぐ戻るって伝えておいて」

「了解です」


笑顔でそう言った栞奈に少し安心して、俺はもう一度暁弥の方を見た。


「……行くか」

「……あぁ」

< 166 / 201 >

この作品をシェア

pagetop