青空バスケ―2nd―
「だからお前……ここに……」
俺がそう言うと……暁弥はゆっくり頷いた。
「……これが本当に最後の戦いだ。
俺と……大和の」
「最後って……」
「……大和、ちょっと話せるか?」
それは……ここでは話せないってことだよな。
でも、まだ部員達が……
俺は開けっぱなしの扉からロッカールームの中にいる部員達を見た。
すると……中にいた蓮が俺の目を見てゆっくり頷いた。
……ここは任せるよ、お前に。
「栞奈、監督が来たらすぐ戻るって伝えておいて」
「了解です」
笑顔でそう言った栞奈に少し安心して、俺はもう一度暁弥の方を見た。
「……行くか」
「……あぁ」