青空バスケ―2nd―
「……本当に自分でもどうしたらいいのか分からないぐらいショックでさ。
病院に行く以外はずっとベッドの上で外の景色を眺めてた……。
普段はそんなことしないのにな。
飯も食わずに……ずっと窓の外ばかり見てた」
暁弥は青空を見たまま……そっと優しく微笑んだ。
「その時さ……思ったんだ。
この青空の下でバスケができたら幸せだろうな……って」
青空の下で……バスケ?
俺は暁弥から視線を移し、頭上に広がる空を見た。
この下で……バスケを……。
「俺のバスケは中二で終わるはずだった。
でも……それがまた高校で三年間できたんだ。
……俺はそれで十分だよ」
「お前、もしかして……」
「再発とかじゃない。
大丈夫だ。
だけど……このまま続けても、いつかまた同じようなことが起こる気がする」
暁弥は今まで見ていた青空から……俺へと視線を移した。
「もう……終わりにする」