青空バスケ―2nd―
負け続けていたあの頃は想像すらしてなかった。
まさか高三の最後の大会で、別々の高校に行った俺達が……キャプテンとして部員を引っ張る存在になって試合をしてるなんて。
相変わらず変わりのない点数差。
俺達が点を入れれば、向こうも負けじと入れ返してくる。
そんなことの繰り返し。
……だけど、悪いな。
やっぱり勝つのは俺だ。
何としてでも勝ってインターハイに行ってやるよ。
それで……アイツのとびっきりの笑顔を見なきゃいけないからな。
ベンチで座って俺達の戦いをじっと見てる……栞奈の笑顔を。
もう、負け続けるなんてことはない。
俺だって成長してるんだ。
あの頃の俺とは……全然違う。
だから、勝つ。
俺と一緒に頑張ってきた……仲間と共に。