青空バスケ―2nd―
――インターハイが終わってから数日後。
夏休みも終わりに差し掛かった、真夏の暑い日中のことだった。
「ねぇ、大和。
どこ行くの?」
「いいから、ついて来いって」
俺は栞奈の腕を引っ張りながらある場所に向かっていた。
「あたし、勉強しなきゃマズイんだけど……」
「一日ぐらい大丈夫だ。
つーか、これから行くところは栞奈がいなきゃ意味ないし」
「どういうこと?」
「それは行ってからのお楽しみ」
「えぇー……」
俺は無理やり連れてきた栞奈を引っ張りながら空を見上げた。
……今日はいい青空だ。
快晴。
雲一つない……いい天気。