青空バスケ―2nd―
栞奈side

ハル君の結婚式の日――

あたしは新婦の控え室にいた。


「わぁ……綺麗……」


純白のウエディングドレスに身を包んだ七海さん。


ものすごく綺麗……。


七海さんはあたしに向かって優しく微笑んだ。


「ありがとう、栞奈ちゃん」


もう、ハル君にはもったいないぐらいのいい人だよ!


「ハル君には見せたんですか?」

「ううん、まだ」

「え……ハル君より先に見ちゃってよかったのかな……」


こんな綺麗な姿を……。

ハル君に悪い気が……。


「気にしないで。
来てって言ったのはあたしなんだから」

「でも、来てよかったです。
あたし、こんなに綺麗な人生まれて初めて見ました!」

「本当、栞奈ちゃんって褒めるの上手だよね」

「だって、本当のことですから!」

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