青空バスケ―2nd―

えっと……確かこっちに行けばみんなのいるところに戻れるはず。

……多分。


新婦の控え室を出てから5分。


あたしは未だによく分からないところを歩いていた。


……ここ、どこだろ。


まさか結婚式場で迷子になるなんて……。


……思ってもみなかった。


……とりあえず大和に電話してみよう。

また呆れ顔でため息つかれるんだろうなぁ……。


そう思いながらバッグからケータイを取りだした……その時だった。


「……あの」


後ろから突然声をかけられた。

振り返ると、あたしとそんなに年が変わらなそうな男の子が立っていた。


「あたし……ですか?」


どちら様……?

結婚式に呼ばれてる人?


でも、そもそもあたしはハル君の親戚でも何でもないから知り合いは高瀬家しかいない。

だから、こんな知らない人に声をかけられる覚えは……


「マネージャーさんですか?」

「……はい?」


……え?

突然何……?

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