青空バスケ―2nd―
「岬のおかげでルールを破るヤツがいなくなったしな」
あぁ……あの恐怖の罰のおかげでな。
「岬ちゃんのおかげ?」
「そ。
一度体験したら天国へ召されそうな程の威力を持つ罰があるから」
「え……何それ……。
お前ら大丈夫なわけ?」
「まぁ、一応生きてる」
「大丈夫じゃないじゃん!」
抹茶豆腐ヨーグルトチョコ
青桜高校バスケ部の伝説ともなりつつある絶対的な存在だ。
「でも、岬ちゃんがマネージャーだったら楽しそうだよな~……」
「俺もあんなワガママ女じゃなくて、岬ちゃんがよかったかも」
「何か小動物みたいだしな」
「ひょこひょこしてるの、可愛いよな」
二人の会話を聞いて、蓮がニヤニヤしながら俺の方を見てきた。
「大和。
お前の大好きな栞奈ちゃんが狙われてっぞ」
「そういや、岬ちゃんって大和の彼女だっけ」
「羨まし~。
俺もあんな彼女欲しいな~……」
……意外と危険なんじゃないか。
七海さんの弟にもナンパされてたしな……。
ちょっと気をつけようと思った。