青空バスケ―2nd―
……一瞬、意識が吹っ飛びそうな気がした。
何だ……この食べたことのないほどマズい味は……。
「ぅぷっ………」
「た、高瀬先輩……?
大丈夫ですか……?」
「やっぱり刺激が強すぎたかな?」
「高瀬先輩は意外とお子ちゃまですからね」
お前らな……。
特に翔太!
誰がお子ちゃまだ!
と、言いたいけど力が出ない。
これは……想像以上の破壊力だ。
「お前ら、何遊んでんだ!!
もう休憩終わってんぞ!」
「蓮ちゃん」
「鈴山先輩」
よかった……。
やっとマトモなヤツが……。
副部長の蓮。
バスケのことしか脳内にない俺のサポートをしてくれる、鳴瀬先輩が卒業した今では一番の苦労人だと思う。
一番苦労をかけてる俺が言うんだから間違いない。
「……何で大和は死んでるんだ?」
「新味の試食」
「新味って……岬、その凶器を今すぐしまいなさい」
「蓮ちゃんも食べる?」
「……いや。
そういうのは大和の担当だろ」
誰がだ!!