青空バスケ―2nd―
何とか復活した俺。
……よかった。生きてて。
「そういえば、大和。
新入部員にウチの部の罰則教えたのか?」
「いや、まだだ」
罰則。
罰を犯した者は抹茶豆腐ヨーグルトの刑に処する。
これは鳴瀬先輩の代にできたもの。
抹茶豆腐ヨーグルトの刑は本当に恐ろしい。
「早く言わないと、誰か引っかかるぞ?」
「大丈夫だろ。
俺なんか何回も引っかかってるし」
俺は別に規則を破ってるわけじゃなくて、無理をしすぎるらしい。
そんな俺を戒めるために栞奈は抹茶豆腐ヨーグルトを箱ごと渡してくる。
罰として。
「ま、そうでもしないとお前が体壊したら困るし」
「でもさ、あれって何回も食べてると……美味しく感じてくるんだよな。
慣れって怖いな」
すると、蓮は何かにピンときたように俺の顔を見た。
「何?」
「……まさか、岬はそれに気づいて新味を……」
「え……いや、まさか。
それはないだろ」
「でも、大和が抹茶豆腐ヨーグルトを食べてるところを一番近くで見てるのは岬だぞ?
……お前の変化に気づくことぐらい……」
まさか……な。