青空バスケ―2nd―
「やっぱさ、選手とマネージャーは違うよな」
「マネージャーはただ見てるだけだもんなぁ。
こっちがどんだけ辛い練習こなしてるか分かってんのかっつーの」
……二人の会話が一々刺さって……痛い。
「マネージャーは俺らのサポートをするのが目的なんだろうけどさ……所詮マネージャーだよな。
俺らの気持ちが分かるわけじゃねぇし」
っ……そんなの……気づいてたよ。
全部……分かってた。
何だかんだ言っても結局は選手の気持ちなんて分からなくて……ただ練習を見ながら雑用をこなすだけ。
……それだけの存在。
……心のどこかでは分かってた。
あたしは代わりがきく存在だって……。
……誰だっていいんだ。
ただ、みんなのドリンクを作って掃除をして洗濯をして……みんなを応援してさえいれば。
あたしじゃなくったって……きっと。
……大和が苦しんでる姿を見て、やっとはっきりした。
どれだけ頑張って、どれだけ一緒にいたところで……あたしには選手の気持ちなんて分からない。