青空バスケ―2nd―

「それで?何があったんだ?
……大和と」

「え…………」


ご飯を食べ終えてゆったりしていると、ハル君に突然そう聞かれた。


「何で………」

「この前大和に会ったとき、様子がおかしかったから。
もしかしたら何かあったのかなって」

「…………………」


……ハル君の読みはピタリと当たっていて、あたしは何も言えなかった。


「……栞奈?」

「……今ね……スランプみたいなの……」

「スランプ?
……大和が?」


あたしはゆっくり頷いた。


「この前の試合も外されて……結構イラついてるっていうか……。
……ずっとバスケしてる……」

「……そっか。
だからおかしかったのか……大和」


ハル君は分かるのかな……大和の気持ち。

……分かるよね。

ハル君だって選手だったんだもん。

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