青空バスケ―2nd―
……でも、なかなか良くならない。
このままだと確実に次の試合も外される……。
……大事な……最後のチャンスなのに……。
俺が出ないまま予選を終えることになるかもしれない……。
「……ただいま」
今日も結局何の進歩もないまま家に帰った。
「おかえり」
リビングに入ると、ハル兄が笑顔で俺を出迎えた。
「ハル兄……来てたのか」
カバンをソファの脇に置いて、ドカッとソファに座る。
……何かメッチャ疲れた。
「スランプらしいな」
「何でそれを………って、栞奈か」
「当たり。
この前家に来たんだよ。
まぁ……来たっていうより、俺が連れてったんだけど」
ハル兄はテーブルの上に置いてお茶を一口飲んだ。
「結構悩んでたぞ、栞奈」
「……え?」
俺は思わず顔を上げてハル兄の顔を見た。