青空バスケ―2nd―
アキ君はあたしの隣のブランコに座った。
「遠目で見ると小学生にしか見えなかった」
「なっ……そんなことないもん……」
「ま、冗談はおいといて。
何してんの?こんなとこで」
「アキ君こそ……部活は?」
「今日は午前だけ」
そう言うと、アキ君は軽くブランコを漕ぎ始めた。
「栞奈だって部活あったんじゃねぇの?」
「……あったよ。
休んだけど……」
「…………………」
アキ君は理由を聞いてこなかった。
だけど、漕いでいたブランコを静かに止めた。
「……ねぇ、アキ君」
「ん?」
「あたしが大和にしてあげられることって何かな……」
アキ君は黙ったままじっとあたしの顔を見た。
そして、にっこり笑いながら口を開いた。
「大好き!って言いながら抱き着いてキスでもしてあげれば喜ぶと思うけど」
「そういうことじゃなくて!」
「絶対喜ぶと思うけどなー……」
「喜ぶとかそういう問題じゃなくて……」
やっぱり……全然思い付かないよ……。