青空バスケ―2nd―
大切だからこそ
大和side
……ボールを両手で持ちシュートの体制で構える。
……だけど、すぐに手を下に下ろした。
俺の手から落ちたボールは何度か跳ねた後に、体育館の端へと転がっていった。
……ハル兄の言葉が頭の中でグルグル回る。
そばにいてくれる人のありがたみ……か。
……栞奈がいなくなるなんて、一度も考えたことなかった。
確かにハル兄の言う通り……栞奈がそばにいることは俺にとっては当たり前で……ずっと変わらないことだと思っていた。
これからも栞奈が俺の隣にいることを信じて疑わなかった。
だけど……当たり前なんて存在しない。
何も変わらないものなんて……ない。
……それを頭の本当に片隅できっと分かってるから……
大切なものを失いたくないから……
……だから俺達は必死で愛し、守り、嫉妬し……時には大切なものを傷つけてしまう。
一番傷つけたくないものを……傷つけてしまう。
……ボールを両手で持ちシュートの体制で構える。
……だけど、すぐに手を下に下ろした。
俺の手から落ちたボールは何度か跳ねた後に、体育館の端へと転がっていった。
……ハル兄の言葉が頭の中でグルグル回る。
そばにいてくれる人のありがたみ……か。
……栞奈がいなくなるなんて、一度も考えたことなかった。
確かにハル兄の言う通り……栞奈がそばにいることは俺にとっては当たり前で……ずっと変わらないことだと思っていた。
これからも栞奈が俺の隣にいることを信じて疑わなかった。
だけど……当たり前なんて存在しない。
何も変わらないものなんて……ない。
……それを頭の本当に片隅できっと分かってるから……
大切なものを失いたくないから……
……だから俺達は必死で愛し、守り、嫉妬し……時には大切なものを傷つけてしまう。
一番傷つけたくないものを……傷つけてしまう。