青空バスケ―2nd―

俺は自分で思っていたよりずっと弱くて……結局一人じゃ何もできなくて。

だけど、それをちゃんと見てくれてる人がいる。

そんな俺を……受け止めてくれる人がいる。

正しい方へと導いてくれる人がいる……。


栞奈は俺から離れると、バスケットボールを抱えながら微笑んだ。


「……それは、みんなにも言わないとね」

「……そうだな」


そろそろみんなが来る時間だ。

……今日はちゃんとみんなと一緒に練習しよう。

今の自分を……正直に全部見せよう。


隠したりなんてしない。


「そうと決まったら……はい」

「え?」


栞奈が俺にボールを差し出した。


「自主練するために早起きして来たんでしょ?
だったら、ほら。
みんなが来るまで頑張らないと」


俺がボールを受け取ると、栞奈はにっこりほほ笑んだ。


「ちゃんと見せてあげて。
……大和が頑張ってる姿を……みんなに」

「……あぁ」


全部……さらけ出そう。

大事な……仲間達に。

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