青空バスケ―2nd―

「元々、去年の予選のことは大まかには知ってたんですけど……。
実際にそれを見て、俺すっげぇ心動かされて!
この人すごいって……この人みたいになりたいって素直にそう思ったんす!」


すごいキラキラした目で見られる俺……。

……そんな風に言われたの、初めてかも。


「だから、どうしても大和さんのことがもっと知りたくて今日ここに来たんですけど……まさか本人に会えるなんて!」

「えっと……伊沢……」

「海里でいいっす!」

「じゃあ、海里……とりあえず落ち着け」


何かそんなに興奮されると……俺も落ち着かない。


「杉崎先輩があんなに褒めてたのも分かった気がします。
大和さん、すごいっすよ!
特に秀華戦であの谷って人を抜いた時!
いや~……あれはマジですごかった……」

「あぁ……ありがとう……」


こう褒められるのってあんまり慣れてないから、どう反応したらいいのか……。

嬉しいんだけどな。


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