青空バスケ―2nd―
「大和さんは?」
「え?」
「大和さんはどうしてバスケをやってるんですか?」
どうして……か。
そんなこと今まで一度も考えたことなかったな……。
「まぁ、好きだからっていうのもあるけど……」
……でも、一番の理由はきっと……
「……大切な人の笑顔が見たいから、かな」
「それって……栞奈さん?」
俺はゆっくりと頷いた。
「そばで応援してくれて……いつも笑顔で。
……俺がバスケをしてる姿が好きだって言ってくれる人がいるから」
誰よりも栞奈にそう言ってもらえることが一番嬉しい。
栞奈が笑顔で見守ってくれるのが……何よりも安心する。