青空バスケ―2nd―
海里は俺の顔を見ると、小さく口元を緩ませた。
「……何となく伝わってきましたよ。
あのDVDから」
「マジ?」
「マジっす。
……だからかな。
大和さんが栞奈さんのことを想ってるっていうのが伝わってきたから……大和さんに憧れたのかもしれないっす」
俺とちょっと似てる気がしたから……と、海里がはにかみながら言う。
「俺、大和さんと戦いたいっす!
だから、準決勝絶対勝ってくださいね!」
「当たり前だ。
そのまま決勝も勝ってやるよ」
「それは俺が許さないっすよ。
決勝を勝って決勝リーグにいくのは三里ですから」
「……望むところだ」
コイツとは本当にいい試合ができそうだ。
だから……何が何でも決勝にいって、コイツを倒してやる。
強豪、三里高を倒して決勝リーグにいくのは……俺達だ。