青空バスケ―2nd―
永遠のライバル
栞奈side

……Aブロック。

あたしは監督から渡された予選のトーナメント表を見ながら心の中で呟いた。

部員に見せといてくれって言われたんだっけ。


でも、その前に自分で確認。


……アズイチはCブロックか。

今年はブロックが違う。


……ということは、決勝戦を勝って決勝リーグまで行かなきゃいけない。


「アズイチは勝ち抜いてくる可能性高いもんね……」


ウチも頑張らないと……。


「栞奈」

「あ、大和」

「それ……何?」

「トーナメント表だよ。
はい」


大和に渡すと、大和は食い入るように紙を見つめた。

……そして、ニヤッと何か面白そうなものでも見つけたように笑った。


「アキ君と戦うためには勝ち抜かないとね」

「当然だ。
……今年は絶対負けねぇ」


……お。

大和の闘争心に火がついたみたい。


「全員集合!!」


大和はトーナメント表を手に部員に声をかけた。
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