青空バスケ―2nd―
あたし達が学校近くのファミレスに行くと、すでに盛り上がってる席が一つあった。
「大和!岬!
こっちこっち!」
蓮ちゃんに手招きされる方に近寄っていくと……確かに懐かしい顔が三つ。
「大和。栞奈。
久しぶり」
「先輩……」
鳴瀬先輩……南雲先輩……相沢先輩。
去年卒業していった、先輩達。
一緒に夢を追いかけた……仲間。
「ほら、んなとこに突っ立ってねぇで早く座れって」
「そうだよー。
あ、何か頼むー?」
南雲先輩のぶっきらぼうな口調も、相沢先輩のゆるい喋り方も……卒業してからまだ半年ぐらいしか経ってないのに、すごく懐かしい。
「つーか、腹減ってしょうがないんだけど。
あ、愁。これ貰う」
「愁ちゃんの美味しそ~。
俺も貰おーっと」
「あ、コラ!
お前ら、自分のがあるだろ!!」
鳴瀬先輩は相変わらず苦労人でした。