青空バスケ―2nd―

「フランス帰りの帰国子女です」

「何それー、カッコいいー!」

「まさか、またお前らの知り合いだったりして」

「………………」

「……え、マジ?」


コクリと頷くあたし。

はぁ~……と南雲先輩が大きくため息をつく。


「じゃあ、きっとまた変わった奴なんだろうな……。
……杉崎みたいな」

「秀華のマネージャーも結構強烈だったよねー」


楓先輩ね……。

でも、楓先輩はチーム思いのいい人なんだよ!


「つーか、何で強豪校には必ずと言っていいぐらいにお前らの知り合いがいるんだよ。
秀華もアズイチも三里も」

「本当に偶然なんですよ。
あたし達もその期待の一年生には春休みに初めて会ったばかりだし……」

「どんな子だったのー?」

「えっ……えーっと……」


どんな子……。

そうだな……。

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