青空バスケ―2nd―
「見た目はチャラいナンパ野郎ですよ」
「大和!?」
突然あたしの隣に座っていた大和がそう答えた。
「ナンパ野郎って……。
何?大和、ナンパでもされたのか?」
「何で俺なんですか。
栞奈ですよ、されたのは」
「あー、カンちゃんはチワワみたいだからねー。
ナンパしたくなっちゃうよねー」
「それで?
そのナンパ野郎、そんなに上手いのか?」
鳴瀬先輩が興味津津そうに大和に聞いた。
「さぁ……。
でも、見た目はチャラいけど……バスケに関してはすごく熱いヤツでしたよ」
……あの時、大和と海里君がどんな話をしていたのかあたしは知らない。
でも、きっと有意義な時間だったんだと思う。
大和があんなにいい顔をして海里君のことを話すぐらい。
やっぱり海里君は大和と似てるのかもしれない。
バスケがすごく大好きなところとか……いろいろ。