青空バスケ―2nd―
「俺……アイツらのおかげで立ち直れたんです。
蓮なんか自分の練習そっちのけで毎日俺に付き合ってくれたし……」
なぜかシーソーで遊んでる栞奈と蓮達の方を見る。
鳴瀬先輩はそんな俺を見て優しく微笑んだ。
「……大事なもの、手に入れたな」
「……はい。
俺には頼れる仲間がいるって……胸を張って言えます。
多分アイツら、俺がウザがっても絶対まとわりついてくるだろうし」
……逆に、俺もアイツらがいくら拒んでも二人のそばから離れたりはしないだろう。
それぐらい……大事なもの。
「なんか、ちょっと見ない間に大きくなったよな」
「え、そうですか?」
「見た目とかじゃなくて中身が。
大和は自分でも気づかない内に成長してるよ」
そう……なのかな。
俺にはよく分からない。
でも、鳴瀬先輩が言うならきっとそうなんだろう。