ぬくもりをもう一度
学生の頃は、

仲間と混ざって騒ぐ程度で済んだが、

今回はそう済まされない。


きっと香澄も、

期待に胸を躍らせているだろう。


それにきちんと応えなければ、

男じゃない。


そう思いながら、

キーボートの音が鳴り響く社内で

パソコン画面と向き合っていた。


俺の隣には、アイツ、

野々原の姿が……。




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