先輩とあたし。
いきなりなんてこと言うんだ…、亮太くんは…。
あたしは下を向いて真っ赤な顔を亮太くんにばれないようにしていたら、
「あ、先輩おるやん」
亮太くんがみている視線をたどると、たしかにコンビニの前で3、4人ぐらい人がいた。
先輩ってことは高1の人かな?
コンビニに近づくと亮太くんは、
「ここまででいい?俺、あっちに話あんねん」
あっちって言ったときに先輩のほうを指差した。
『あ、うん!!全然いいよ!!』
「そんじゃ、襲われんよーにな」
『襲われへん』
亮太くんがばいばいって手をふったから、あたしもふりかえした。
亮太くんが先輩のほうに近づいて行くのを見届けて、あたしも走って帰った。
『あー、もう!!はずい!!』
走りながらそう大声を発していたあたしでした。