先輩とあたし。

「え、いかんの?」

クスクスと笑いながら聞いてくる亮太くん。

絶対からかってる。

『いかん!!』

ムーッとしながらぷいっと拗ねたフリをしたあたし。

「俺、ちょっと行ってくるわ」

そう言って亮太くんは、西村先輩の家にむかっていってしまった。

『え、あの…』

あたしは止めようとしたけど、亮太くんは颯爽と行ってしまった。

最初インターホンをおしていた亮太くんだけど誰もでてこなかったからか、「彼方ー」って2階にむかってよんでいた。

ちょ、近所迷惑…。

昼だけど一応、近所迷惑になっちゃうよ…。

すると、突然ガラッと2階の窓が突然開いた。

西村先輩がベランダに出てきた。

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