先輩とあたし。
あたしは亮太くんたちから視線をはずして、西村先輩の家にむかった。
ピンポーン…。
1回インターホンを鳴らしてしばらく待ってみるけど誰もでてこない。
あたしはもう1回鳴らしてみた。
だけどやっぱり誰も出てこない。
あたしはもう1回だけおそうとしたときに、ガチャッと玄関のドアが開いた。
あたしは玄関のほうを見ると、西村先輩が出てきた。
あたしの鼓動が一気に速くなった。
「あれ、亮太は?」
『あ、下でサッカーしてます』
って下のほうを指差すとやっぱり楽しそうにサッカーをやってる亮太くんたちが見えた。
「へぇー」
そう返事してふあーっとあくびをした西村先輩。
『寝起きですか?』
「あ、うん。まぁ」