先輩とあたし。

少し沈黙が続いてあたしは本題に入った。

『あの…、いきなりなんですけど…告白の返事聞いてもいいですか…?』

身長があたしより高い西村先輩をつい上目づかいで見る。

「あー、ごめんなさい」

『あ、ですよね…。いきなりすいませんでした』

あたしはそう言って少しお辞儀をした。

西村先輩は家の中に入ってしまって、あたしはさっきまで座っていたベンチに座った。

あは…。

やっぱりふられちゃったなぁ。

だけどなんでだろ…。

そこまで悲しくない。

あたしはひたすらボーっとしていたら、いつのまにかサッカーを終えていた亮太くんがあたしの隣に座った。

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