先輩とあたし。
そしてまた次の日、そのまた次の日、先輩たちはあたしたちを笑わせてくれた。
軽く会話をするようになったし、ふざけあったりもした。
移動教室とかですれ違うときに目があったりもした。
また違う日には、その日には朝練があって朝早く登校すると。
「おーい」
ふと誰かに呼ばれた気がした。
周りを見ても誰もいないし。
「上ー」
ぱっと上を向くと真鍋先輩と西村先輩が2階から顔をのぞかせていた。
「おはよー」
2人とも手をふってくれた。
だからあたしも手をふりかえした。
いつしか、この気持ちが恋だってことに気づくのに時間はかからなかった。
真鍋先輩と西村先輩に。