先輩とあたし。
『はぁ…はぁ…っ』
走ってると抵抗する風が冷たい。
顔が異常に冷たく感じて白い息があたしの目の前を覆う。
数メートル先には次の走者の志保(シホ)が手を伸ばして待っている。
あたしは頑張って輪にした襷を取り外して、志保の手に襷が渡った----、
あたしはゆっくりと歩きながら志保を見ていた。
やっと…、終わった。
あたしはふぅ…と一息ついて羅那のところにむかった。
『羅那、アンカー頑張って!!』
羅那「うん!!」
お互いに手をふりあって、あたしはジャージを着た。
まだ体が火照っているけど冷える前に着ないと寒くて死にそうになっちゃうからね。
あたしが走り終えた後のストレッチをしていると女子継走の部が終わった。