先輩とあたし。

亮太くんは次の走者に襷を渡してから、今は寝そべっている。

え、寝そべってるの!?

あたしはついガン見してしまった。

だって土曜日に雨ふったばかりだし、冬だからまだ地面が乾ききっていない。

そんな状態のなか寝そべるってすごい勇気だなぁ。

ていうか汚くなるんじゃないの?

ってそんな感じに悶々と考えていたら、真帆があたしの視線に気づいたのか、

真帆「ちゃん、大胆やねー」

って言って爆笑してる。

あたしと真帆は亮太くんに近づいてしゃがみこみ、

『亮太くんおつかれー』

「ちゃんおつかれさまー」

っていった。

「おう」

ちらってこっちを見て、また上を見てしまった。

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