先輩とあたし。

あたし……、つくづく運悪いしタイミング悪いよなぁ…。

あたしは追いかけられるほうがあってるみたい…。

だってあたしが追いかけると……、みんなにげていっちゃうんだもん。

西村先輩だって、小6のときの好きな人だって。

みんな……。

ツーッと頬を伝う涙。

あたし、亮太くん好きになってから涙もろくなったなぁ…。

だけど、この涙はちゃんと亮太くんが好きっていう証だから……。

なんだか泣いているのに、嬉しかった。


―――――。

その3日後……、

あたしは。

〈好きっていったら困る?〉

あたしをふって……。亮太くん。

困るって言って突き放して。

今ふってくれたら…、ちゃんと諦められるから。

そう願いをこめて、メールを送った。

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