先輩とあたし。

『あー、もう萎えた』

あたしはずずっと壁を背にしゃがみこんだ。

真帆たちはそんなあたしを気にもとめずにしゃべっていた。

うん。少しは気にとめてよ←

あたしが萎え始めてから数分後、葉月が理科室のほうからやってきた。1人で。

なにその、秘密の関係みたいなの。

葉月がやってきたあと、最初に葉月が下りて行った階段から亮太くんがのぼってきた。

わざわざ違うルートから戻ってきたんですか。

あぁ…あたし、知ってる…。この気持ち。

“嫉妬”だ-------。

なにがあったの?

2人でなにしてたの?

そんな疑問がぐるぐるとあって、5、6時限目はノートもとらずにひたすらぼーっと考えていた。

考えてもなにもでてこないんだけどね。

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