先輩とあたし。
あれから1週間後-------。
真帆と凪瑠からは慰めの言葉をもらい、真帆と亮太くんのことで喋っていたときに丁度一緒にいた眞希と羅那はあたしが亮太くんのことが好きなことをわかっちゃったっぽい。
だって真帆が大きな声で「ちゃんがさー!!」って言うんだもん。
今はまだ亮太くんが近くを通り過ぎても「愛ちゃんっ」ってお知らせがこないからまだ安心。
この1週間、あたしは亮太くんとのメールがあきらかに少なくなっていた。
理由は2つ。
1つは、もちろん葉月とのこと。
あれから相変わらず、目はあうことはあるけど亮太くんから先にそらされることは多くなった。
もう1つは、この1週間のなかで3年はテストがあったから。
3年は受験だし、あたしがメールしたいからっていって亮太くんの勉強の邪魔をしたくない。
それに亮太くんは違う市にある頭の良い高校に行くつもりらしい。
サッカーが強くて有名なんだって。
あたしも亮太くんと同じ高校に行きたいなって思ったことはあったけど、あたしの頭と亮太くんの頭のレベルが違いすぎる。
改めて受験っていう大きな壁を知った。
まぁ、その2つの理由が原因で亮太くんに葉月よりアタックしなくちゃいけないのに、メールがあまり送れなかった。
今週にも3年はテストがあるし、まだこの状態は続きそうかも…。