先輩とあたし。

あたしは自転車を止めて、亮太くんの後を追って亮太くんの家に入った。

『おじゃましまーす…』

あたしはブーツを脱いできちんと整頓して隅に置いておいた。

あたしがリビングに入ると、こっちっていって亮太くんは階段をのぼっていった。

亮太くんの親は仕事で、妹さんたちは学校。

つまり、亮太くんと2人きり。

意識しないでおこうと思っても意識しちゃうんだよぉ…。

そう思いながらも亮太くんの後を追って階段をあがった。

亮太くんがあたしがあがってきたのを見ると、1つのドアをあけてはいってしまった。

あたしは深呼吸を1つして、亮太くんの部屋に入った。

『おじゃまします…』

あたしは控えめな声で言った。

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