先輩とあたし。

『んー、』

って言いながらぎゅって亮太くんの首に腕をまわして抱きしめる。

あたし、なにしちゃってんの。

顔があついからか、思考がうまくまわらない。

ドサッ--------。

へ?

今の体勢。

あたしの下に亮太くん。

あたしの顔は亮太くんの胸の上。

テレビが横に見える。

思わず亮太くんの顔を窺うとにっこりスマイル。

『え、あの、ちょ…』

あたしは慌てながらも亮太くんから離れようとするけど、亮太くんの腕がしっかりとあたしの腰を固定していて動けない。

そのまま横に移動させられて、あたしと亮太くんは寝転びながら横にむきあった形になった。

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