先輩とあたし。

少しして離れた顔。

あたしは恥ずかしくて恥ずかしくて…、亮太くんの胸に顔を埋めた。

亮太くんの鼓動もはやい。

ふふっと思わず笑ってしまう。

こんなあたしでもドキドキしてくれてるんだね。

あたしが亮太くんの顔を見ると、亮太くんは「見んで」って言ってたけどあたしは亮太くんを見続けた。

そうしたら亮太くんはあたしの目に手を覆った。

『もう見ないからー』

って言うと手を外してくれた。

だけどやっぱり亮太くんを見るあたし。

なんだ、このバカップル…って思った。

…カップルじゃないんだけどね。

< 179 / 310 >

この作品をシェア

pagetop