先輩とあたし。

亮太くんはあたしが今起きた感じに見えてるみたいだから、作戦成功?

ナイスファイトだ、あたし。

「そろそろ帰る?親が帰ってくる」

『ん…。わかった』

あたしと亮太くんは起き上がった。

「髪、すごいことになってる」

って言いながら笑っている亮太くん。

『うっそ!!』

あたしは慌てて髪を手ぐしでとかす。

ある程度おさまってきたかなってところであたしは気づいた。

あたしの上着のボタンが1つ外れてる。

あたし、外したっけ?

あたしが疑問に思ってると、

「あぁ、少しヤラせてもらいました」

『……はぁっ!?』

あたしはぽかんとした。

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