先輩とあたし。
あたしの心を見透かしてるのかと思った。
あたしはこの小説を読んで、亮太くんにドキドキしなくなっていたのは
“あたしと亮太くんはもう絶対にうまくいかない”
って本気でそう思っているから。
“逆にうまくいったらすごいわww”
なんて、思っちゃったりしてる。
この前なんて…、
いつものように昼休みに図書室前で真帆たちとしゃべっていたら、葉月が昇降口に続く階段からあがってきて、すぐに亮太くんも階段をあがってきた。
また…、あってたのかな…。
って、また嫉妬の気持ちがうずいた。
その日に亮太くんに聞いてみたら〈たまたまあったから話しただけだよw〉だって。
あたしだけが好きだったころは、1度もしゃべってくれたことないのにね。
たまたまあってもしゃべってくれたことないくせに…。
あぁ…、あたしの嫉妬…醜い。