先輩とあたし。

部屋ではガールズトーク。

話題はバレンタイン。

本命は誰にあげるかって話。

真帆は輝先輩に、羅那は吾朗くんに、佐波は隆二に。

凪瑠と眞希はあげないみたい。

あたしは亮太くん…だけど、あげるかどうか迷ってる。

だってあげても迷惑がられるだけなのは目に見えてるし。

ただ単に、あたしが傷つくのが怖いんだ。

あたしはあげるかどうか迷ってることを言っていると。

凪瑠「はぁ~?ノートにあんなことかいておいて?」

『うっ……そ、そうだけどぉ…』

ノートには実は、この間亮太くんの家に行った時のことを書いておいたんだ。

凪瑠だけが、あたしと亮太くんのことを全部知ってる唯一の人。

真帆「あたしでもあげるんだからあげなさい!!」

なんじゃそりゃ。勝手な。

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