先輩とあたし。
生徒会長の広田先輩の挨拶が終わって、被災地に向けてのDVD、生徒会の挨拶、など堅苦しいことが続いていた。
だけどあたしはそんな堅苦しいことでさえ、西村先輩が見れればキラキラしたものになる。
全校で合唱して、次は各クラスで合唱曲を歌う、合唱コンクール。
1年生から始まって、あたしたちのクラスも歌い終わって3年生の合唱がはじまった。
まずは西村先輩がいる3年2組で3年1組、3年3組、3年4組の順番。
もちろん西村先輩や真鍋先輩をばっちり見ておいて、休憩が入った。
その休憩の間は学年ごとに最優秀賞のクラスを決める時間で、まぁ別にどうでもいいこと。
生徒はトイレに行ったりしゃべったりする時間。
あたしたちは体育館の横にある、生徒が事前に書いた“普段は言えなかったありがとうの言葉”のお題でその展示物をあたしと真帆と眞希で見ていた。