先輩とあたし。
「自分で渡せや」
真帆「そこをなんとかー」
そんな会話をしてる亮太くんと真帆。
あたしは特に会話には参加していない。
だってあたしは亮太くんにあげるんだし。
亮太くんと真帆は会話がすんだのか、亮太くんはあたしの隣にきた。
真帆はあたしに気遣ってか、あたしの後ろにいる。
階段をあがって、亮太くんは先にあがっていってしまって、壁で見えなくなる前に亮太くんはまた手をふってくれた。
亮太くんが行ったら真帆があたしの隣にきた。
真帆「ちゃん、渡してくれないって」
『ほら~、言ったとおりでしょ?』
真帆「だけど、絶対に渡せないし…」
『ま、がんばれ』
あたしはそう真帆に言ってから、教室に入った。