先輩とあたし。
この声は、あたしの声でも眞希の声でもましてや、真帆の声でもない。
そしてこの独特の高い声は……
あたしと眞希はゆっくり後ろを振り返ると、
後ろには、西村先輩と西村先輩の友達の渡部(ワタベ)くんがいました。
西村先輩は口元を手で押さえ目を見開いて驚いている。
そりゃあ、いきなり西村先輩のがあった!!とか言われて自分が書いたものを見られているんだから、驚くよね。
だけどそれ以上に驚いているのは、多分あたしと眞希だと思う。
なんせ、西村先輩本人に聞かれたんだから。
『「えぇぇぇぇ!!!!?」』
あたしと眞希は真帆の背中に隠れた(笑)