先輩とあたし。

輝先輩を連れてきた亮太くん。

あたしと真帆と眞希はとりあえず輪をつくり、真帆を説得していた。

『真帆、行け!!行くんだ!!』

眞希「連れてきてもらったんだし、早く行かないと輝先輩帰っちゃうよ!?」

そう説得し始めてからまた数十分。

やっと折れてくれた真帆は輝先輩の前に行って「これ、チョコです」って言って渡した。

なんかキュンキュンする。

真帆のほうが乙女じゃんって思ったのは真帆には秘密。

亮太くんは輝先輩と一緒に帰ろうとしてしまっている。

真帆は眞希に預けて、あたしは亮太くんにまたこっちこっちと手招きした。

亮太くんはあたしの前にきてくれて、かなり距離が近い状態になってしまった。

『あのさ、今日会える?』

「会えるよ」

『じゃあ、香山公園で待ってる』

「何時?」

『何時でもいいよ』

「じゃあ8時」

『わかった。ばいばい』

「おう」

あたしは真帆と眞希のところに、亮太くんは輝先輩のところに戻った。

< 220 / 310 >

この作品をシェア

pagetop