先輩とあたし。
輝先輩を連れてきた亮太くん。
あたしと真帆と眞希はとりあえず輪をつくり、真帆を説得していた。
『真帆、行け!!行くんだ!!』
眞希「連れてきてもらったんだし、早く行かないと輝先輩帰っちゃうよ!?」
そう説得し始めてからまた数十分。
やっと折れてくれた真帆は輝先輩の前に行って「これ、チョコです」って言って渡した。
なんかキュンキュンする。
真帆のほうが乙女じゃんって思ったのは真帆には秘密。
亮太くんは輝先輩と一緒に帰ろうとしてしまっている。
真帆は眞希に預けて、あたしは亮太くんにまたこっちこっちと手招きした。
亮太くんはあたしの前にきてくれて、かなり距離が近い状態になってしまった。
『あのさ、今日会える?』
「会えるよ」
『じゃあ、香山公園で待ってる』
「何時?」
『何時でもいいよ』
「じゃあ8時」
『わかった。ばいばい』
「おう」
あたしは真帆と眞希のところに、亮太くんは輝先輩のところに戻った。