先輩とあたし。

いいなぁ。楽しそう。

亮太くんもジャンプしながら手をあげさげしたりしてとても楽しそうだった。

なんで、あたし1年遅く生まれたんだろ…なんて。

正直恨んでしまう。

だって…だって、もし同じ学年だったら…。

あそこのステージにいたのに。

亮太くんと一緒にあそこのステージにいれたのに。

ビッグサプライズが終わって、3年は各々の席に戻った。

思い出の先輩Ⅲが流れて、10分休憩が入った。

休憩のときは特になにもすることはないから、柵の上に両腕を組んで顎をのせる。

下にいる亮太くんがじゃれているところを見ては少し笑う。

亮太くんは友達とプロレスをしている。

やっぱり男子だなぁ、って思ったり。

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