先輩とあたし。
次に1、2年の合唱。
あたしはピアノにスポットを映すことになっていて、ピアノはステージの上にあるため亮太くんを見える形になる。
静かに合唱を聴いている亮太くんも様になっている。
合唱が終わってスポットを少しいじってから、亮太くんをみると、亮太くんもあたしを見ていた。
あ、やばい。
顔が熱くなるのがわかる。
これはスポットに長時間触っていたから熱くなっただけなんだから。
なんて、言い訳じみたことを考えてみたり。
だけどあたしはすぐに視線をそらさないといけなかった。
だってすぐにスポットの仕事に戻らないといけなかったから。
広田先輩が謝辞をするからそこにスポットをあてないといけない。
少し自分の仕事を恨みながらも亮太くんから視線を外してスポットをあてる。