先輩とあたし。
3年が全員通り過ぎて、1、2年はもう帰ることになった。
あたしは家に帰ってから、すぐに。
〈卒業おめでとう。大好きでした。〉
そうメールを作成して、あたしは送信ボタンを震える手でおした。
亮太くんからの返事はくるはずがない。
ただ亮太くんはあたしが送ったメールを見るだけだから。
あたしは、メアドを変えようと思った。
このアドレスを変えますか?
----はい。
新しいアドレスを入力してください。
あたしは今にでも終了ボタンをおしたい気持ちをおさえて、
1字ずつ、1字ずつ、
視界が歪んで、あまり見えなくなっても、
ただ新しいアドレスを入力し続けた。
このアドレスにしますか?
----はい。
あたしは決定ボタンをポチッとおした。